MTAセメントについて
- 2023年3月20日
- 根管治療
MTAセメントは、他の歯科材料と比較して、封鎖性と生体親和性が極めて高く、親水性があるため湿潤環境下でも硬化に影響を与えず、露髄・断髄面に対して適用するにあたり非常に適した特性を持っています。
当院では、根未完成歯への治療、パーフォレーションリペア、逆根管充填、VPTに用いています。
露髄面への使用では、デンティンブリッジの形成や炎症や細菌の存在において、水酸化カルシウムより成績が良いことが報告されています。
MTAセメントは、ケイ酸三カルシウムを主成分とし、硬化後のカルシウム放出より強アルカリが持続します。
硬化膨張を起こし、硬化により圧縮強さも増加し、抗菌性を持つことができます。
操作性の悪いのが欠点ですが、これらの治療においては第一選択としています。