50代男性「歯茎が腫れて押すと違和感がある」
- 2025年7月28日
- 精密根管治療
背景
以前より右下前歯の歯茎が腫れたり引いたりを繰り返していた。以前かかっていた病院で歯根端切除をした方がいいと言われ、専門の医院でしてもらいたいと思い来院されました。診査・診断、レントゲン撮影を行い、外科的歯内療法を行うことになりました。
診査・診断
Pulpal Dx:Previously initiated tehrapy
Periapical Dx:Symptomatic apical periodontitis
症例紹介

術前

術後

2年経過

術前

術後

抜糸後

根切後

逆根管充填後
主訴 | 歯茎が腫れて、押すと違和感がある |
治療内容 | 右下1番の外科的歯内療法 |
治療期間 | 2回(1週間) |
費用 | 132,000円(税込) |
リスク | 痛み、腫れ、破折している場合は保存不可能の場合もある |
外科的歯内療法とは
外科的歯内療法は、根尖の約3㎜の部分にある枝分かれの部分(非外科的には綺麗にできない部分)を外科的に切除する方法です。切除するだけでは細菌の封鎖ができず再発してしまうことがあります。大切なのは、マイクロスコープを使いクラックがないかなど切断面を精査し、切断面とその周囲の感染源を可及的に除去するために逆根管形成をし、最終的にはMTAなど生体親和性の高い材料で確実に封鎖を行うことです。
まずは根管内から通常の非外科的な歯内療法を行うことが第一選択ですが、大きなポストコアが入っていて外せない場合、また自費で入れたセラミックの歯がある場合などには、被せ物を外さず治療できる外科的歯内療法が適している場合もあります。