自家歯牙移植
- 2024年4月23日
- 口腔外科
自家歯牙移植とは?
自家歯牙移植とは、歯周病や重度の虫歯などで歯を失った部位に、自分の違う歯を移し入れる方法です。
移植の一番のメリットは、歯根膜を保存することができ、より生体に対し優しい治療方法であるということ。
歯根膜とは、歯と歯を支える歯槽骨の間にあるコラーゲン繊維でできた膜で、痛覚や触覚を脳に伝える働きもしており、硬さの違う食べ物を認識したり、過剰な力が歯に加わるのを防ぐ働きも担っています。
歯根膜を生かした状態で生着させるには、歯根膜を傷つけずに抜歯し、また抜歯した後に時間をおかずに移植床に移植する必要があり、スムーズな手術を行うために、術前の計画ががとても重要です。
しかし、移植した歯が虫歯や歯周病でダメになってしまうことや、アンキローシス(骨との癒着)を起こしてしまうこともありますので、リスクを十分に理解した上で行う必要があります。
また、親知らずの移植は保険適応により、またそれ以外は自費治療により行うことが可能です。
院長 西田くらら