当院のインプラント
- 2023年9月28日
- 口腔外科
インプラント治療を受ける際の大切なことの一つにインプラントのメーカー選びがあります。
当院では、伝統と歴史があるスイスのストローマンインプラントを使用しています。
現在日本には40種類以上のインプラントメーカーが存在し、その中には考えられない程の低価格で広告されているケースがあります。しかし、安全性の面では甚だ疑問があると言わざるを得ません。
基礎研究と臨床実験に約30年という長い年月を費やし、人体への適用から半世紀近い歴史を持つストローマンインプラント。
ストローマンの中でも、当医院が使用している最新型のインプラント【BLX】についてご説明させていただきます。
Straumann®BLXインプラントとは?
従来のSLActive(超親水性を有する表面加工で迅速なオッセオインレグレーションを可能とする)とRoxorid(チタンとジルコニウムを有し純チタンより強度と骨結合に優れるストローマン独自のマテリアル)の性能を併せ持った特殊形状により、様々な症状に対応できる新しいインプラントです。オッセオインテグレーション(チタンと骨が光学顕微鏡のレベルで一体化した状態)までの期間が短縮され、より短時間での施術が可能になりました。骨の情況にもよりますが、インプラント埋入時に仮歯まで装着することも可能です。
Straumann®BLXシステムの特徴
骨に穴をあける際の発熱を抑えることで周囲の組織を守ります。
インプラント治療に適したスリムなデザインは埋入後、骨の表面への負荷を軽減する効果をもたらします。またインプラント埋入時に既存の骨をインプラントの周囲に凝縮し圧縮するため、高い強度をもたらします。
1.確かな実績
ストローマンインプラントの臨床研究では、治療後10年間は約99%(※)が問題なく存在していることが示されており、長期的な信頼性の高さが証明されています。
※ストローマン公式サイト-科学的エビデンスが示す高い信頼性-より
2.世界でのシェア
世界70ヶ国以上、500万人以上の患者様がストローマンインプラントの治療を受け、1300万本以上のストローマンインプラントが使用されています。
日本国内でも多くの歯科医院でストローマンインプラントが使用されており、転勤や引っ越しの可能性がある方も、転居先で適切な対応が受けられます。
3.長期的な臨床研究による裏付けがある
ストローマンインプラントの研究・開発は50年に亘り、治療後5年および10年の長期的な臨床データがあり、安全性の高さが立証されています。
従来のインプラントでは困難だった抜歯後の即時のインプラント埋入が可能になったり、骨が柔らかい方や少ない方などにも適用範囲が広がり、安全な低侵襲なインプラント治療を行うことが可能になりました。
施術してから約10年後にインプラントが残っている割合をインプラントメーカーごとに調査したスウェーデンの科学論文があります。
そのデータによると、他のインプラントメーカーでは、失われてしまった割合が2.4%~3.8%に対して、ストローマンインプラントを表す割合(表4のA)はわずか0.5%と低い数字です。
この数値は、ストローマンインプラントは10年後に抜けてしまう割合が0.5%と非常に低く、長持ちするインプラントであるということを示しています。
J. Derks et al, J Dent Res. 2015 Effectiveness of Implant Therapy Analyzed in a Swedish Population: Early and Late Implant Loss
インプラント治療をお考えの方に、少しでもお役に立てる情報があると幸いです。
clara dental clinic 院長 西田くらら