作業長終末位置について|clara dental clinic|北九州市小倉北区の歯医者

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医療コラム

作業長終末位置について|clara dental clinic|北九州市小倉北区の歯医者

作業長終末位置について

根管治療を行う際、作業長終末位置を決定しなければなりません。

作業長終末位置を決定するランドマークとして、AC、CDJ、解剖学的根尖孔が候補としてあげられると思いますが、どこが理想的でしょうか。

結論は、CDJです。

Kuttlerの文献より、AC は解剖学的根尖孔より0.5~0.8mmに位置するとされますが、臨床的にこの位置を決定することは不可能です。

Apex、解剖学的根尖孔に設定すると解剖学的な形態を破壊してしまうため、適切ではありません。

CDJ(セメント象牙境)に設定することで象牙細管の閉鎖を行う事ができ歯周組織にダメージを与えないとされています。しかし、CDJに関しても臨床的に特定は難しいとされています。

 

そこで、作業長終末位置を決定するにはEMRによりApexの位置を特定し、そこから0.5〜1.0mm引いた位置を作業長とするのが現実的かと思われます。

 

院長 西田くらら