忙しい高校生こそ歯科検診に来て欲しい!
- 2023年10月17日
- その他診療について
保護者の方の虫歯に対する意識向上もあり、お子様方の虫歯は年々減ってきているように感じます。
しかし、年齢が上がり、歯磨き自体が親の手を離れるようになると、急激に「歯肉炎」や「虫歯」の比率が増えてきます。
特に高校生で、目立った傾向にあるように感じます。
高校生は部活に、受験、友達づきあいと忙しくなり、「もう大人なのだから」と間食や歯磨きも子供に任せる、というご家庭も多いのではないでしょうか。
買ったはずのない、炭酸飲料や、お菓子の袋などを子供の部屋で見つける、ということはないでしょうか。
高校生の卒業式前後、進学の前に、また就職の前に治療をと数年ぶりに歯科受診してみると、軽度ではなく、神経にまで及びそうな多きな虫歯が複数あったりすることもよくあることです。
数ヶ月ごとの定期検診で見つかった虫歯であれば、まだまだ救いようがありますが、
数年間放置された虫歯は、本当に悲しいことですが、あと一年早ければ、、、救えたのにと泣く泣く抜歯や神経の治療をしなければいけないケースは、自分の子供のように気持ちが滅入ります。
清涼飲料水による虫歯が怖いのは、気づかないうちに進行することです。
大きな穴が空いているわけではないけれど、Xray診査してみると神経に達する虫歯になっていることがあります。
思春期になり、自分の身だしなみや口の中に対する意識が高いお子様は、お口の中もいい状態にあることが多いです。
必然的に、そういった子は、定期的に歯科受診をし、さらにいい状態を維持できています。
逆に、口の中まで意識が行き届かない子は、不快な症状が出たり、痛みが出るまでは歯科とは距離を置いてしまいます。
ここに大きな差が出来てしまいます。
そこで、保護者の方の出番です。
小学校までは、定期検診していたが、中高校生になり足が遠のいていませんか?
お子さんのお口の中の状態を把握していますか?
口臭が気になるけど、本人に言いにくい、なんてことはありませんか?
お子さんの将来のためにも、歯の大切さ・身だしなみとしてのお口の清潔さの必要性などを話してあげてください。
保護者の方の体験も交えて話してあげると効果的です。
口臭などの面と向かって言いにくいことは、先生や歯科衛生士さんに任せましょう。
親に言われるより、第三者のプロに言われたほうが、素直に聞いてくれることが多いです。
中高生になり、部活や受験勉強で多忙になり歯科受診の頻度が減ってしまうことは、仕方がないことです。
できれば半年に1回、最低でも1年に1回は、プロの目による判断・清掃・指導を受けるために、受診させてあげていただきたいです。
学校検診の用紙は、そのいいきっかけとなるのです。お子さんが出し忘れている場合もありますので、一度確認してみましょう。
令和5年4月より15歳の4月1日から18歳の3月31日までの年齢の方が対象で医療費が助成されます! 高校在学中か否かは問われません。
院長 西田くらら