ビタミンCは歯肉のコラーゲンを合成する補酵素ですので、抜歯やインプラント治療などの手術後の回復力を増強する効果があります。また、歯肉出血や歯肉炎の予防の効果、アマルガム充填や重金属などの有害物質の解毒代謝効果があり、口腔内金属アレルギーを緩和する効果があります。歯肉の黒ずみを抑制する効果もあります。

ビタミンCのコラーゲン生成促進作用により、肌のハリや弾力を保つ効果があります。また、シミの原因となるメラニン生成を抑制・還元するので、シミの予防や改善が期待でき、紫外線のダメージを受けたお肌を細胞レベルで回復してくれます。

活性酸素は、老化、がん、動脈硬化などの生活習慣病の原因となり、日々のストレスやタバコ、多量飲酒、紫外線などにより発生します。ビタミンCは体内の「活性酸素」を抑える抗酸化作用があり、それらの防止に優れた効果があります。

ビタミンCは、リンパ球の働きを活性化させて、抗ウイルス作用や抗がん作用を持つインターフェロンを増加させます。免疫力の向上による風邪やウイルスなどによる感染症の予防効果が期待できます。

ビタミンCは、動脈硬化を促進する過酸化脂質の生成を抑制し、血中コレステロール値を低下させる作用があります。糖尿病の方は、ビタミンCを補給することで血糖値の改善も期待できます。

1970年代からビタミンCのがん予防効果は研究が続けられてきています。2007年から日本でもがんの補助療法療法として用いられるようになり、がん治療時の痛みや、倦怠感、食欲不振を改善するなど、QOLの維持にも寄与することも分かってきました。